試験に打ち勝つ“テク”を伝授

①はじめに ~女は恋愛を踏み台に合格を手に入れる~

私が行政書士試験を受けようと思ったきっかけは、ズバリ彼氏の影響です。私と彼は同じ私立大の法学部出身で、卒業後はそれぞれ一般企業に就職しました。それから3年後、お互い結婚を意識し始めた頃に、彼は突然
「こんな安月給じゃ、結婚すらできないよ。お前、行政書士って知っているだろ。あれって、独立すれば年収1000万は稼げるらしいよ。お前も資格を一緒に取って、夫婦で開業しようよ」と言いました。
もちろん、行政書士の仕事は知っています。年収1000万は言い過ぎだとしても、“夫婦で開業”というのは、イイ話かもしれません。
なぜなら、彼は交際期間2年の間に3度も浮気をしたから・・・。
仕事もプライベートも一緒にいたら、彼を監視することができる⇒これは最大の浮気防止策です。
『この女コワっ!』って思った人もいるかもしれませんが、女ってのはそんなものです。彼が浮気をしていないか言動をチェックして、携帯を盗み見するのも大得意!常に目を光らせているのです。

それからの1年間はとても幸せでした。今まで週末にしか会えなかったけれど勉強となれば別、ほぼ毎日一緒に過ごしました。
学生時代は彼のほうが成績が上位だったので、私が足を引っ張ってはいけないと思い、通勤中はもちろん、昼食も早めに済ませ、必死に勉強をしました。総学習時間は軽く400時間を越えていたと思います。
そこまで私を奮い立たせたのは、彼の「夫婦で開業しようよ」という言葉でした。女も25歳過ぎれば結婚を夢見ます。純白のウェディングドレスを着て“ブーケトス”をしている自分自身を想像すればするほど、気分が盛り上がり、勉強もますますヤル気になったのです。

 そして平成20年11月9日、行政書士試験が始まりました。
試験は3時間で休憩はなし。問題数が多いため、解くだけで精一杯です。終了後、私は、半分以上できたという手ごたえがあり、彼を訪ねると、彼も自信に満ちた表情でした。

そして、1月26日、運命の合格発表日。私たちは行政書士試験研究センターの掲示板を見に行きました。
「あった!」と私。彼を見ると「・・・・・・」。
そう、私は合格し、彼は不合格だったのです。
 目の前が真っ暗になりました。
(私一人が合格しても意味がない!彼と二人でなければダメなの・・・)。
「ごめんな。来年また挑戦するから」隣で彼の頼りない言葉が聞こえてきました。私は自分だけが合格した罪悪感でいっぱいになり、
「うん。待ってる」と言うのが精一杯でした。

『一緒に合格して、結婚式を挙げて、そして夫婦で開業する』

その夢はもろく崩れ去ったのです。
行政書士になろうと誘ったのは彼のほうなのに、その彼が不合格だなんて、ありえない・・・。
(私の結婚式はどうなるの?)
(ウェディングドレスを夢見た私は何だったの?)
(私の今までの気持ちを返してよ!)
月日が経つごとに、結婚式ができないのは=彼が不合格だった
⇒彼が悪い⇒すべて彼の責任。
という気持ちに変わっていったのです。
そして1ヵ月後、彼に告げました。
「さようなら。このヘタレ!」。

 今となれば、彼に感謝しています。彼に誘われなければ、行政書士の資格を取ろうなんて思わなかったし、彼と一緒じゃなければ、あんなに勉強もできなかった。やっぱりライバルって必要です。というか、私は恋愛を踏み台に合格を手に入れたってことですね。今思えば、私は彼と結婚がしたかったのではなく、結婚式がしたかっただけなのかもしれません。

現在、私は新米行政書士として働いています。詳しくは後半の
合格してからの道 私的『特上カバチ!』物語
をどうぞ。